スマートフォン対応のWebアプリを作る本を書いていますが、最近、環境構築に関する質問メールがたくさん来ています。

書籍の方では、XAMPPを導入し、ローカル内のLANにスマートフォンをつなげて、ローカルサーバーでアプリのテストを行う手順を紹介しています。外部のWebサーバーに公開することなくテストできるので、スマートではあるのですが、XAMPPのインストールは、それなりに面倒です。また、自宅に無線LANがないという方も多くいるようです。

そこで、ここでは、手っ取り早くWebアプリのテスト環境を作る方法を紹介します。

(1) 無料のホームページスペースを利用する *

アプリのテスト用に、無料のホームページスペースを利用することができます。Dreamweaverなどのソフトを使っていれば、FTPツールも一緒に入っているので、アプリを書き換える度に、サーバーへファイルをアップすれば、アプリをテストできます。

でも、・・・それって、面倒ですよね?

(2) Dropboxなどのオンラインストレージを利用する *

オンラインストレージのDropboxには、ファイルのWeb公開機能が備わっています。ですから、PublicなどWeb公開しているフォルダに、HTMLファイルを保存したり、編集するだけで、自動的にWebにファイルがアップロードされます。

小さなファイルなら、一瞬でWebに反映されるので、テストするには非常に便利です。

(3) WebDav対応サーバーを利用する *

そもそも、WebDavに対応したレンタルサーバー(Webホスティングサービス)などを使っているなら、Windowsのフォルダを、普通に共有フォルダとして利用することができるので、テストが楽です。

(4) Apacheなどでローカルサーバーを立てる *

限られたローカルLAN環境にWebサーバーを公開し、スマートフォンから、ローカルLANのIPアドレスにアクセスする方法です。以下の本の中で詳しく紹介しています。

他に考えられる方法として、メールにHTMLを添付して自分に送信するという方法がありますが、この方法では、セキュリティ上の問題から、JavaScriptが実行されないので、Webアプリをテストするのには向きません。