2015年になりました。今年はいろいろリリースする年にしたいと思っています。さて、その第一段として、テキスト音楽「サクラ」のRaspberry Piバージョンを公開します。
テキスト音楽「サクラ」は、テキストで「ドレミー」などと書くと、それが音楽ファイルとして作成されるというソフトウェアです。情報の教科書でも、サクラを紹介してくださっているものがあり、一部で人気の音楽制作ツールです。テキストで音楽を作ります。
ところが、これまで、Windows専用のアプリでして、もっといろいろな環境で動くように要望が寄せられていました。数年かけてDelphi/Pascalでコツコツ作ったアプリを、去年、こっそりとC言語で再実装しました。
Webブラウザからダウンロードする場合は、以下よりダウンロードします。
bin_sakura_pi.zip |
2015/08/10(更新) |
Raspberry Pi(Raspbian)のコマンドラインからであれば、以下のように入力します。
wget http://kujirahand.com/blog/attach/105.zip unzip 105.zip cd bin_sakura_pi
Raspberry Piで好みのテキストエディタでテキストを編集しましょう。
「pico」を使う場合、コマンドラインに以下のように入力して、picoを起動します。
pico hana.mml
さらに、以下のようなサクラの楽譜を入力したら、[Ctrl]+[X]キーを押して、その後、[Y]キー、その後[Enter]キーをタイプします。
音符4 ドレミー ドレミー ソミレド レミレー ドレミー ドレミー ソミレド レミドー ソソミソ ララソー ミミレレ ドーーー
そして、楽譜データをMIDIファイルに変換します。ターミナルへ以下のように入力します。
./sakura hana.mml
すると、「hana.mid」というMIDIファイルが出力されます。次に、MIDIファイルを再生しましょう。
timidity hana.mid
2015/01/01の時点では、完全にサクラver2との互換性があるわけではありません。まだ、半分くらいのコマンドが実装されていません。とは言え、基本的な音楽を作る点では問題なく利用できるはずです。
曲掲示板にあるMMLファイルは、文字コードがShift_JISとなっています。これは、Windows版でデータが作られているためです。しかし、実装中のサクラでは、文字コードUTF-8を基本としていますので、そのままでは再生できません。nkfなどのコマンドを利用して、Shift_JISをUTF-8に変換してからお楽しみください。
詳しいサクラのマニュアルは、サクラの公式サイトより、ご覧ください。
古いRaspbianを利用する場合、MIDIの再生環境をRaspberry Piにインストールする必要があります。以下のコマンドを実行します。
sudo apt-get install timidity sudo apt-get install fluid-sound-font-gm fluid-sound-font-gs